篠原涼子主演の大ヒット刑事ドラマの劇場版 「アンフェア
the movie」 「アンフェア the answer」に続く第3弾にして、
その最終話。父の死の謎を追うヒロイン雪平夏見の最後
の戦いの行方を描くシリーズ完結編。監督は前作に引き
続き「K‐20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」の佐藤嗣麻子。
有能な刑事だった父の死の真相を探るべく、警視庁捜査
一課の刑事になった雪平夏見。父が、警察内部の不正に
迫っていたことを知り、やがて大きな犠牲と引き換えに不
正の証拠を入手した彼女は、父の無念を晴らす機会をう
かがっていた。そんな中、東京地検特捜部の村上克明検
事とその父で元検事総長の村上成明が相次いで殺害さ
れる。 容疑者としてシステムエンジニアの津島直紀が逮
捕されるが…村上は自らが司法の不正を暴こうとしたた
めに犯人に仕立て上げられてしまったと雪平に訴える。
があります。 ついに、「アンフェア」も 最終章をむかえまし
た。2006年にTVの連続ドラマから始まったこのシリーズ、
秦建日子の原作では連ドラの前半部分瀬崎(西島秀俊)
が犯人のパートまでで、あとは 全て映像側のオリジナル
ストーリーです。 だから、秦さんの原作では 安藤(瑛太)
が相変わらず生きていて…雪平の相棒を務めています。
私は、原作シリーズ(5冊出てます)も読んでいるので、こ
話しを元に戻して「アンフェア the end」では、元相棒の安
藤を演じていた瑛太の実の弟・永山絢斗が、キーマンを
安本刑事(志賀廣太郎)、映画1弾「the movie」では公安
の斉木(江口洋介)、2作目「the answer」では、検察官の
「アンフェア the end」(2015年)
監督 佐藤嗣麻子
製作 横澤良雄、石原 隆、瀧藤雅朝、市川 南、港 浩一
原作 秦建日子
脚本 佐藤嗣麻子
撮影 佐光 朗
出演 篠原涼子 (雪平夏見)
永山絢斗 (津島直紀)
阿部サダヲ (小久保佑一)
加藤雅也 (三上 薫)
AKIRA (武部将臣)
吉田綱太郎 (特捜部長)
向井地美音 (雪平美央)
寺島 進 (山路哲夫)
佐藤浩市 (一条道孝)
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秦建日子 『アンフェアな国-刑事雪平夏見』 (河出書房新社) 1,782円
[作品紹介]
不可解な異動で、 新宿署組対課勤務となった雪平夏見
にかかってきた一本の電話。 危険ドラッグ常習者によっ
て外務省職員が轢き逃げされたその事件には 多くの謎
が残されていた…。新宿署の杜撰な捜査。杳として行方
が知れないもうひとりの被害者。 奇妙な行動をとる新任
署長。韓国から来た男。やがて真相に迫る雪平と、かけ
がえのない仲間に悲劇が襲いかかる…。
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秦建日子氏原作の小説版「アンフェア」も…『推理小説』
と回を重ねることもう本作で5冊目になりました。最初に、
断っておかなくてはならないのは、 小説版とドラマ・映画
の映像作品とは、 途中から… 全く別物になっているとい
だけなんですよね。
だから、引き続き安藤一之も依然として生きていて、雪平
そして、このシリーズの良い所は、登場人物の描写が映
こと。 “安藤、バカかお前は”“雪平さんって、無駄に美人
ですね”まさに…篠原涼子と、瑛太が言っている台詞とし
この物語では、前作で左腕が麻痺し、もはや “捜査一課
検挙率No.1”ではなくなった一人の刑事・雪平夏見が、所
する事件に立ち向かう。 しかし一番気になるのは…最後
に交わされた2人の会話の行く先には、 何が待ち受ける
2006年にフジテレビ系列で放送されたTVドラマ「アンフェア」の
劇場版映画第2作目。 前作「アンフェア the movie」の続編であ
り、 前作で“謎”として残った 警察の不正が書かれた機密文書
の背後にいる黒幕の存在が明かされると同時に、 機密文書を
巡る問題に一つの決着を迎える。 ドラマから続く オリジナルキ
ャストに加え、佐藤浩一、大森南朋、山田孝之らが出演。 監督
は「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」の佐藤嗣麻子。
豊洲警察病院占拠テロ事件解決後、雪平夏見は東京を追われ
北海道、西紋別署刑事課で勤務していた。その頃、東京ではネ
イルガンによる連続殺人事件が発生。 しかもその事件は、容疑
者となった者が次々と殺されている予告殺人であり、 今度は雪
平の元夫・佐藤和夫が事件の容疑者となってしまう。 雪平は佐
藤と再会し、解読を依頼した機密文書が隠されたUSBメモリを
返されるが、その次の日、佐藤が殺されてしまう…。
こちら、ドラマの人気シリーズ「アンフェア」の劇場版第2弾です。
思えば、連続ドラマの真犯人は相棒刑事の安藤(瑛太)、SPド
ラマの真犯人はベテラン刑事の安本(志賀廣太郎)、映画第一
弾の真犯人がエリート刑事の斉木(江口洋介)だった訳ですか
でも、本作には3人の悪者がいるんで、最期の一人は観てのお
楽しみとしましょう。
例えば、「羊たちの沈黙」のように、この手の猟奇殺人ものとい
うのはなかなかにファンが多いジャンルなんで、「アンフェア」の
シリーズついつい観ちゃうんですが、雪平夏見こと篠原涼子も、
子供2人を生んでいるし…体力的・年齢的にも本作で終わりで
“女刑事”“猟奇殺人”をコンセプトとした「ストロベリーナイト」が
「アンフェア the answer」(2011年)
監督 佐藤嗣麻子
製作 堤田泰夫、亀山千広、市川 南、山田良明 他
原作 秦建日子 『推理小説』 (河出文庫)
脚本 佐藤嗣麻子
撮影 佐光 朗
音楽 中島美嘉 『LOVE IS ECSTASY』
出演 篠原涼子 (雪平夏見)
山田孝之 (村上克明)
加藤雅也 (三上 薫)
阿部サダヲ (小久保祐二)
寺島 進 (山路哲夫)
大森南朋 (結城 脩)
香川照之 (佐藤和夫)
佐藤浩市 (一条道孝)
大ヒットドラマ『アンフェア』。 レギュラーシーズンでは、
息をもつかせぬ&意表をつく展開と、人間や社会の暗
部を深く捉えた作風で注目を集め、その後スペシャル
ドラマ(2006年)、 映画(2007年)と発展し、 今回、 映
画2作目の公開にちなみスペシャルドラマを企画。 前
作映画とパート2をつなぐ、新たな物語を展開する。
警視庁捜査一課特殊班に4人の人質を誘拐したとい
う電話が入る。 犯人の要求は、 「東京タワーを夏にし
ろ」。 特殊班は悪戯として取り合わなかったが、人質
の一人が死体となって発見されると一転、 本格的な
捜査が開始される。 エスカレートした犯人は 「俺を東
京で一番有名にしろ」 と要求し、警察を挑発する。 し
かし、 雪平の後任として特殊班に配属された望月陽
だけは、当初から一人で捜査に奔走していた…。
アンフェアつながりで、 だいぶ時間が経ってしまいま
したが、 9月にTV放送されたスペシャル・ドラマの記
張り切って演じていましたが、このアンフェアのシリー
り、彼女の存在感はスゴイということでしょう。
寺島進です。恋人・蓮見杏奈の死を機に、何事に対
しても気力をなくしていた山路が、望月の着火により
ただ、やっぱり目的は映画の宣伝なのかな…と。最
前回のドラマ・暗号解読(=コード・ブレーキング)は、
ど、今回の二重定義(=ダブル・ミーニング)って何の
「アンフェア the special ダブル・ミーニング ~二重定義」(2011年9月23日)
原作 秦建日子 『推理小説』 (河出文庫)
脚本 大久保ともみ
演出 根本和政
製作 吉條英希、豊福陽子、稲田秀樹
出演 北乃きい (望月 陽)
寺島 進 (山路哲夫)
山本耕史 (元園部恭輔)
加藤雅也 (三上 薫)
阿部サダヲ (小久保祐二)
濱田マリ (蓮見杏奈)
佐藤浩市 (一条道孝)
篠原涼子 (雪平夏見)
秦建日子 『愛娘にさよならを-刑事雪平夏見』 河出書房新社 1,575円
[ストーリー]
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秦建日子氏の “刑事雪平夏見” シリーズの最新作です。
映画とは違い 安藤が相変わらず生きていて、 雪平の相
棒を勤めているので、 全く映像作品とは関連性は無くな
っています。
ダメージを負わされて、それでも捜査優先の雪平夏見は、
の上、この作品の冒頭部分で、左腕がほとんど動かせな
ては物語の最後に あの“重大事故”を絡ませたこと。 罹
災者としては、 “ちょっと、それはないんじゃない” と思っ