2019年でヤフブロが終了ということで、引っ越してまいりました。
おめでとう、ペネロペ!「ボルベール<帰郷>」(2006年)

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アル
モドバル監督が贈る郷愁と女性讃歌のヒューマン・ドラマ。監督自
身の故郷でもあるラ・マンチャを物語の背景に、母、娘、孫娘の三
代の女性たちの葛藤と和解を、色彩豊かな映像でミステリアスか
つユーモラスに綴る。ペネロペ・クルスら6人の女優全員がカンヌ
国際映画祭で女優賞に輝くなど、各映画賞で称賛された。

失業中の夫と15歳の一人娘パウラを養うため、せわしなく働くライ
ムンダ。 明るくたくましい彼女にも、10代の頃、確執のあった母が
そのまま父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去があっ
た。そんなある日、娘パウラが関係を迫る夫パコを刺し殺してしま
う。ライムンダは愛娘を守りたい一心で、夫の死体の処理に奔走、
事件の隠蔽を図る…。

しかし、さすがアルモドバル!この監督の作品は、一筋縄ではい
きませんねぇ~!物語は、殺人、放火、家庭内レイプ、死体遺棄
と、とんでもなく重苦しい内容を含んでいるのですが、見終わった
後の一種、清々しさ、潔さを感じるのは何故なんでしょう?アルモ
ドバル独特の “女性は強い、逞しい、美しい”という女性賛歌がテ
ーマだからでしょうか…。

しかも、やはりその中でも、ペネロペ・クルスの美しさは群を抜い
ていますね♪冒頭に触れたカンヌ映画祭以外にも、この作品で、
アカデミー、ゴールデングローブ、英国アカデミーなどの各賞に
ノミネートされています。 そして今年、「それでも恋するバルセロ
ナ」で第81回アカデミー助演女優賞を獲得しました。『おめでとう、
ペネロペ!』

「ボルベール<帰郷>」(2006年)
監督 ペドロ・アルモドバル
脚本 ペドロ・アルモドバル
製作 エステル・ガルシア
音楽 アルベルト・イグレシアス
出演 ペネロペ・クルス     (ライムンダ)
    カルメン・マウラ      (イレーネ)
    ロラ・ドゥエニャス     (ソーレ)
    ヨアンナ・コボ       (パウラ)
    ブランカ・ポルティージョ(アウグスティナ)
    チュス・ランプレアべ   (パウラ伯母さん)
    アントニオ・デ・ラ・トレ  (パコ)

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「めがね」(2007年)

大ヒットした「かもめ食堂」の荻上直子監督が再び小林聡美を主演に
迎え、のどかな海辺の町を舞台に描くスローライフ・ムービー。 共演
に光石研、市川実日子、加瀬亮、もたいまさこ。都会からやって来た
一人の女性が、揃いも揃って風変わりな周囲の人々に戸惑いながら
も、少しずつ彼らののんびりしたペースに馴染んでいくさまを、淡々と
ユーモラスに綴る。

春まだ浅い南の小さな海辺の町。空港に1機のプロペラ機が着陸し
た。飛行機から降りてきタエコが向かった先は小さな宿・ハマダ。出
迎えたのは宿の主人・ユージと犬のコージ。その宿で、不思議な体
操や奇妙な人たちの言動に ペースを狂わされてばかりのタエコは、
ついにたまりかねて宿を替えることにするのだが…。

「かもめ食堂」はいい映画でしたねぇ~!今でも時たま、『Pasco』の
“超熟”という食パンのCMで、小林聡美ともたいまさこが共演してい
るのを見ると、懐かしい思いがフッと甦るのでした♪ という訳で、よう
やく念願の「めがね」を鑑賞しました!

「かもめ食堂」と同じスタッフ&キャストが終結!フィンランド・ヘルシ
ンキから、舞台は(明言はされていませんが…)ロケ地となった鹿児
島県の与論島でしょう。今回もテーマは“スローライフ”なんですが、
この島には『たそがれるため』に来ると、より目的がはっきり(?)して
います^^;

この小林、もたい の2人に加え、市川実日子、加瀬亮、光石研の5
人がかもし出す“たそがれ”オーラが心地良い作品でした♪ しかし、
この「めがね」も「かもめ食堂」も興行収入5億円以上ですから何が
ヒットするか判りませんねぇ?また、同じスタッフ&キャストで「プー
ル」という映画が今年秋に公開されるようです…^^

「めがね」(2007年)
監督 荻上直子
脚本 荻上直子
音楽 大貫妙子 『めがね』
出演 小林聡美   (タエコ)
    もたいまさこ (サクラ)
    市川実日子  (ハルナ)
    光石 研    (ユージ)
    加瀬 亮    (ヨモギ)
    橘ゆきこ    (おばさん)
    中武 吉    (おじさん)
    荒井春代   (女性)
    吉永 賢    (氷屋)
    里見真利奈  (少女)
    薬師丸ひろ子(森下)

海堂 尊 『螺鈿迷宮』
海堂 尊 『螺鈿迷宮』 上・下 角川文庫 各500円





[ストーリー]
留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった東城大学の医学生・
天馬大吉は、ある日、幼なじみの記者・別宮葉子から碧翠院桜宮
病院への潜入捜査の依頼を受ける。そこは、老人介護センターと
しての桜宮病院と、ホスピスとして終末医療を司る碧翠院という二
つの顔を持つ不思議な施設。しかも、その経営には黒い噂が絶え
ないという…。 『このミス』 大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の
海堂尊が放つ最新メディカル・エンターテインメント。 白鳥の最強
の部下“氷姫”ついに登場!

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舞台は碧翠院桜宮病院、主人公も“ラッキー・ペガサス”こと医学
生天馬大吉と、どう見ても“バチスタ・シリーズ”とは無縁の設定の
ようですが、海堂尊の全ての舞台は、彼が作り上げた架空の地方
都市である桜宮市を中心に設定されており、「桜宮サーガ」とも言
える一種独特の世界観が構築されています。

また、一つの作品に別の作品からのキャラクターがクロスオーバ
ーして登場するのも魅力。この天馬大吉のパートナー・別宮葉子
も 『チーム・バチスタの栄光』に名前だけ登場してるし、物語の後
半には、もう一人の主役である厚生労働省の白鳥圭輔もキッチリ
仕事してます。

それに、この本の最大の特徴は、白鳥の最強の部下“氷姫”こと
姫宮の登場です!まあ、思っていたよりはキャラは強烈ではない
のですが、これはこれで楽しいもので~す♪

肝心の謎解き(=ミステリー)の部分は、前作 『ナイチンゲール』
で多少の消化不良(容疑者2人のうち、結果1人が犯人、もう1人
が犯行幇助役でした…)があった分、今度は謎解き部分は読ませ
てくれますが、若干ディテールに無理があったかも?

ただし、相変わらず、現代医療に欠かせないテーマ(今回は終末
医療)を直球で投げかける、海堂流のやり方が嫌いじゃない私は、
ほぼ満足のいく内容でした! 次回作は、いよいよ名作の呼び声
高い『ジェネラル・ルージュの凱旋』になります♪
祝!『おくりびと』受賞記念 アカデミー外国語映画賞


昨日の記念すべき第81回アカデミー賞決定の記事で、“アカデミ
ー祭り”の締めくくりのはずが、『おくりびと』の外国語映画賞初
受賞の報道に、「黒澤明や昔の日本映画って外国語映画賞獲ってな
いの?」と感じられた方も多いことでしょう。そこで番外編で、ア
カデミー外国語賞の歴史を、もう一度おさらいしてみましょう!

(特別賞)
1947年(第20回)『靴みがき』 イタリア
1948年(第21回)『聖バンサン』 フランス
1949年(第22回)『自転車泥棒』 イタリア
(名誉賞)
1950年(第23回)『鉄格子の彼方』 フランス
1951年(第24回)『羅生門』 黒澤明
1952年(第25回)『禁じられた遊び』 フランス
1953年(第26回) 受賞なし
1954年(第27回)『地獄門』 衣笠貞之助
1955年(第28回)『宮本武蔵』 稲垣浩
(外国語映画賞)
1956年(第29回)『道』 イタリア
1957年(第30回)『カビリアの夜』 イタリア
1958年(第31回)『ぼくの伯父さん』 フランス
1959年(第32回)『黒いオルフェ』 フランス/ブラジル
1960年(第33回)『処女の泉』 スウェーデン
1961年(第34回)『鏡の中にある如く』 スウェーデン
1962年(第35回)『シベールの日曜日』 フランス
1963年(第36回)『8 1/2』 イタリア
1964年(第37回)『昨日・今日・明日』 イタリア
1965年(第38回)『大通りの店』 チェコスロバキア
1966年(第39回)『男と女』 フランス
1967年(第40回)『運命を乗せた列車』 チェコスロバキア
1968年(第41回)『戦争と平和』 ソビエト連邦
1969年(第42回)『Z』 フランス/アルジェリア
1970年(第43回)『殺人捜査』 イタリア
1971年(第44回)『悲しみの青春』 イタリア
1972年(第45回)『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』 フランス
1973年(第46回)『映画に愛をこめて アメリカの夜』 フランス
1974年(第47回)『フェリーニのアマルコルド』 イタリア
1975年(第48回)『デルス・ウザーラ』 黒澤明・ソビエト連邦
1976年(第49回)『ブラック・アンド・ホワイト・イン・カラー』 フランス/コートジボワール
1977年(第50回)『これからの人生』 フランス
1978年(第51回)『ハンカチのご用意を』 フランス
1979年(第52回)『ブリキの太鼓』 ドイツ
1980年(第53回)『モスクワは涙を信じない』 ソビエト連邦
1981年(第54回)『メフィスト』 ハンガリー
1982年(第55回)『Volver a Empezar』 スペイン
1983年(第56回)『ファニーとアレクサンデル』 スウェーデン
1984年(第57回)『La Diagona le du fou』 スイス
1985年(第58回)『オフィシャル・ストーリー』 アルゼンチン
1986年(第59回)『追想のかなた』 オランダ
1987年(第60回)『バベットの晩餐会』 デンマーク
1988年(第61回)『ペレ』 デンマーク
1989年(第62回)『ニュー・シネマ・パラダイス』 イタリア
1990年(第63回)『ジャーニー・オブ・ホープ』 スイス
1991年(第64回)『エーゲ海の天使』 イタリア
1992年(第65回)『インドシナ』 フランス
1993年(第66回)『ベル・エポック』 スペイン
1994年(第67回)『太陽に灼かれて』 ロシア
1995年(第68回)『アントニア』 オランダ
1996年(第69回)『コーリャ 愛のプラハ』 チェコ
1997年(第70回)『キャラクター/孤独な人の肖像』 オランダ
1998年(第71回)『ライフ・イズ・ビューティフル』 イタリア
1999年(第72回)『オール・アバウト・マイ・マザー』 スペイン
2000年(第73回)『グリーン・デスティニー』 台湾
2001年(第74回)『ノー・マンズ・ランド』 ボスニア・ヘルツェゴビナ
2002年(第75回)『名もなきアフリカの地で』 ドイツ
2003年(第76回)『みなさん、さようなら』 カナダ
2004年(第77回)『海を飛ぶ夢』 スペイン
2005年(第78回)『ツォツィ』 南アフリカ共和国/イギリス
2006年(第79回)『善き人のためのソナタ』 ドイツ
2007年(第80回)『ヒトラーの贋札』 ドイツ/オーストリア
2008年(第81回)『おくりびと』 滝田洋二郎
ざっと、こんな感じになります。

アカデミー外国語映画賞が創設されたのは1956年。記念すべき最初
の受賞作品は、フェデリコ・フェリーニ監督の『道』(ジェルソミ
ーナで有名!)でした。それ以前には、特別賞や名誉賞という名で
呼ばれていて、ご覧のようにそれまではイタリア、フランス、日本
の3ヵ国の作品しか受賞していませんでした。

その後、1956年以降は引き続きイタリア、フランスの作品はコンス
タントに選ばれているのに対し、日本の作品はすっかり選ばれなく
なってしまいました。ちなみに1975年選出の『デルス・ウザーラ』
は黒澤明監督作ですが、ソビエト連邦の映画でした。

この間の日本映画もクォリティが低かったのかというと、必ずしも
そうではありません。本選ノミネートは黒澤作品の『影武者』『ど
ですかでん』、小栗康平『泥の河』、山田洋次『たそがれ清兵衛』
などもありますし、他の映画祭では『影武者』『楢山節考』『うな
ぎ』(カンヌ映画祭)、『HANA‐BI』『無法松の一生』(ヴ
ェネチア映画祭)、『武士道残酷物語』『千と千尋の神隠し』(ベ
ルリン映画祭)などがグランプリを受賞しています。

何故、アカデミーには縁が無かったのかは、正直私も判りませんが、
芸術的に優れていても、エンタテインメント性には欠けていたとい
うことなのかなぁ? 日本人の感性、人生観が判り難いのかなぁ?
いずれにしても、その50年間の呪縛を、『おくりびと』が祓って
くれましたね♪ 本当に嬉しい、歴史に残る受賞となりました^^
第81回アカデミー賞速報!


第81回を迎える本家アカデミー賞が、ロサンゼルスのコダック・
シアターで本日発表になりました。以下に速報をお届けします。

【作品賞】『スラムドッグ$ミリオネア』
【監督賞】ダニー・ボイル『スラムドッグ$ミリオネア』
【主演男優賞】ショーン・ペン『ミルク』
【主演女優賞】ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』
【助演男優賞】ヒース・レジャー『ダークナイト』
【助演女優賞】ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』
【外国語映画賞】『おくりびと』(滝田洋二郎)
【脚本賞】ダスティン・ランス・ブラック『ミルク』
【脚色賞】サイモン・ビューフォイ『スラムドッグ$ミリオネア』
【撮影賞】アンソニー・ドッド・マントル『スラムドッグ$ミリオネア』
【編集賞】クリス・ディケンズ『スラムドッグ$ミリオネア』
【美術賞】ドナルド・グレイアム・バート他『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
【衣装デザイン賞】マイケル・オコナー『ある公爵夫人の生涯』
【メイクアップ賞】グレッグ・キャノム『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
【作曲賞】A・R・ラフマーン『スラムドッグ$ミリオネア』
【歌曲賞】“Jai Ho”『スラムドッグ$ミリオネア』
【録音賞】『スラムドッグ$ミリオネア』
【音響編集賞】『ダークナイト』
【視覚効果賞】『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』
【長編アニメーション映画賞】『WALL・E/ウォーリー』
【短編アニメーション映画賞】『つみきのいえ』(加藤久仁生)
【短編実写映画賞】『トイランド』(英題)
【長編ドキュメンタリー賞】『マン・オン・ワイヤー』(原題)
【短編ドキュメンタリー賞】『スマイル・ピンキ』(原題)

日本からは、『おくりびと』『つみきのいえ』が受賞!
『スラムドッグ$ミリオネア』が作品・監督など8冠達成!
という結果でした。おめでとうございます♪
才能、ここに極まれり!アカデミー監督賞
ロン・ハワード              ピーター・ジャクソン            スティーヴン・ソダーバーグ





“アカデミー祭り” の最後を飾るのが、監督賞です♪
やはり作品は監督の分身!作品賞に1番近いのが、
この監督賞でしょう。 これも2000年以降だとこうなり
ます。

【監督賞】
2000年 スティーヴン・ソダーバーグ 『トラフック』
2001年 ロン・ハワード 『ビューティフル・マインド』
2002年 ロマン・ポランスキー 『戦場のピアニスト』
2003年 ピーター・ジャクソン 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』
2004年 クリント・イーストウッド 『ミリオンダラー・ベイビー』
2005年 アン・リー 『ブロークバック・マウンテン』
2006年 マーティン・スコセッシ 『ディパーテッド』
2007年 コーエン兄弟 『ノーカントリー』

面白いことに、この8年間に絞ると、意外にも作品賞
とのダブル受賞でない年が3回ありました!分かれ
たケースの作品賞は2000年は『グラディエーター』、
2002年は『シカゴ』、2005年は『クラッシュ』です。

この3回は、ノミネート作品の評価が割れた年といっ
ていいでしょう。特に『ブロークバック』ではテーマが
同性愛だっただけに、アカデミー会員(審査員)に不
利に働いたという評判でした。

2001年の『ビューティフル・マインド』は男優賞の時
にも触れたように、本来なら作品・監督・主演男優・
助演女優と主要4部門を独占するはずが、ラッセル
の蛮行で、主演男優賞はナシとなりました。

2003年の『ロード・オブ・ザ・リング』はご存知のよう
に“史上最多タイの11部門受賞”、“ノミネートされ
た全部門での受賞”のダブル栄冠に輝きました!

2004年の『ミリオンダラー・ベイビー』は『ビューティ
フル』が逃した主要4部門(作品・監督・主演女優・
助演男優)受賞を成し遂げました。

この『ミリオン~』と『ロード・~』は私の生涯のベス
ト10に入る程、大好きな作品です♪

2006年、スコセッシが8度目のノミネートで念願の
受賞を果たした際に、盟友スピルバーグ、コッポラ、
ルーカスが駆けつけたのは記憶に新しいところで
す…。

ちなみに今年のノミネートは、
デビッド・フィンチャー 『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
ロン・ハワード 『フロスト×ニクソン』
ガス・ヴァンサント 『ミルク』
スティーヴン・ダルドリー 『愛を読むひと』
ダニー・ボイル 『スラムドッグ$ミリオネア』
の5人です。

まあ、『ベンジャミン』と『スラムドッグ』の一騎打ち
でしょうねぇ~!





アン・リー                  コーエン兄弟              クリント・イーストウッド
第32回日本アカデミー賞発表!


第32回日本アカデミー賞の受賞式が20日、東京・グランドプリンスホ
テル新高輪で行われ、本木雅弘主演の『おくりびと』(滝田洋二郎監督)
が最優秀作品賞、監督賞など10部門を独占した。滝田監督は、「いま
までかかわったすべての人に感謝したい」と喜びを語った。これからの
抱負として「まだまだ、いっぱい映画を撮り続けます」と話した。

『おくりびと』 は本木雅弘主演で、遺体をひつぎに納める仕事を通して
生と死の尊さを描いた物語。共演は広末涼子、山崎努ら。すでに国内
の主要な映画賞を受賞している他、 カナダのモントリオール世界映画
祭でグランプリに輝くなど内外で高い評価を受けている。

最優秀受賞者と作品は以下のとおり。

【最優秀作品賞】『おくりびと』(TBS/セディックインターナショナル/松竹/電通/アミューズソフトエンタテインメント/小学館/毎日放送/朝日新聞社/テレビユー山形/TBSラジオ)
【最優秀監督賞】滝田洋二郎『おくりびと』
【最優秀主演男優賞】本木雅弘『おくりびと』
【最優秀主演女優賞】木村多江『ぐるりのこと。』
【最優秀助演男優賞】山崎努『おくりびと』
【最優秀助演女優賞】余貴美子『おくりびと』
【最優秀脚本賞】小山薫堂『おくりびと』
【最優秀美術賞】桑島十和子『パコと魔法の絵本』
【最優秀撮影賞】浜田毅『おくりびと』
【最優秀照明賞】屋齋『おくりびと』
【最優秀録音賞】尾崎聡・小野寺修『おくりびと』
【最優秀編集賞】川島章正『おくりびと』
【最優秀音楽賞】久石譲『崖の上のポニョ』
【最優秀外国作品賞】『ダークナイト』
【最優秀アニメーション作品賞】『崖の上のポニョ』(スタジオジブリ/日本テレビ/電通/博報堂DYメディアパートナーズ/ディズニー/三菱商事/東宝)

やはり、本家アメリカのアカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされ
た影響もあってか、『おくりびと』が強かったですねぇ~! 作品・監督・
主演男優を含め、主要10部門の受賞となりました。主演女優は木村
多江『ぐるりのこと。』

今年は 昨年の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のように日
本テレビ製作の作品が無かったので、順当に『おくりびと』が受賞でき
たようです…。ただ、助演男優は山崎努ではなく、堺雅人『クライマー
ズ・ハイ』が妥当なところだったのではないでしょうか?
女も男も主役級!?アカデミー助演男・女優賞
レネー・ゼルウィガー          ケイト・ブランシェット        レイチェル・ワイズ





主演賞に続いては、助演賞を男女まとめてです。こちら
は、以前は渋い個性派が多かったのですが、特に最近
の傾向は、男女ともに主役級が揃い踏みですね~♪

【助演女優賞】
2000年 マーシャ・ゲイ・ハーデン 『ポロック 2人だけのアトリエ』
2001年 ジェニファー・コネリー 『ビューティフル・マインド』
2002年 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 『シカゴ』
2003年 レネー・ゼルウィガー 『コールド マウンテン』
2004年 ケイト・ブランシェット 『アビエイター』
2005年 レイチェル・ワイズ 『ナイロビの蜂』
2006年 ジェニファー・ハドソン 『ドリームガールズ』
2007年 ティルダ・スウィントン 『フィクサー』

この中では、特に、2002年のキャサリン姐さん、2003年
のレネー、2004年のケイト、2005年のレイチェルは主演
に優る演技でした♪

200年のマーシャ、2001年のジェニファーは夫を支える
良き妻役が印象的でした。2006年 『ドリームガールズ』
でのジェニファーのパワフルな歌声は、今も忘れられま
せんね!

ちなみに今年のノミネートの中では、
ペネロペ・クルス 『それでも恋するバルセロナ』 本命
マリサ・トメイ 『レスラー』 対抗でしょうか?


【助演男優賞】
2000年 ベニチオ・デル・トロ 『トラフィック』
2001年 ジム・ブロードベント 『アイリス』
2002年 クリス・クーパー 『アダプテーション』
2003年 ティム・ロビンス 『ミスティック・リバー』
2004年 モーガン・フリーマン 『ミリオンダラー・ベイビー』
2005年 ジョージ・クルーニー 『シリアナ』
2006年 アラン・アーキン 『リトル・ミス・サンシャイン』
2007年 ハビエル・バルデム 『ノーカントリー』

こちらも、2000年のベニチオ、2003年のティム、2004年
のモーガン、2005年のジョージは 完全に主役を食った
演技でしたね♪ 文句ナシです!

それに対し、2001年のジム、2002年のクリス、2006年の
アランは、伝統的な渋い脇役の受賞でした! 昨年受賞
のハビエルは凄いインパクトでしたね…^^;

今年は、
ヒース・レジャー 『ダークナイト』 で決まり!でしょう^^





ティム・ロビンス              モーガン・フリーマン          ジョージ・クルーニー
横山秀夫 『クライマーズ・ハイ』
横山秀夫 『クライマーズ・ハイ』 文春文庫 660円




[ストーリー]
北関東新聞の古参記者・悠木和雅は、同僚の元クライマー・安西
に誘われ、谷川岳に屹立する衝立岩に挑む予定だったが、出発日
の夜、御巣鷹山で墜落事故が発生し、約束を果たせなくなる。 一
人で出発したはずの安西もまた、山とは無関係の歓楽街で倒れ、
意識が戻らない。「下りるために登るんさ」という謎の言葉を残した
まま。 未曾有の巨大事故。社内の確執。親子関係の苦悩・・・。事
故の全権デスクを命じられた悠木は、二つの「魔の山」の狭間でじ
りじりと追い詰められていく。

******************************************************

NHKのドラマ、昨年公開の映画、そして最後にこのオリジナルの
原作という順番で目にしましたが、やはり小説が一番迫力があり
ますねぇ~!

新聞社の編集局は、正に戦場! その他にも、販売、広告など社
内セクションとの軋轢、各々のプライド、過去の栄光や挫折、家族
との確執、などが、『犠牲者520人、単独航空機事故としては世界
最大』 という未曾有の巨大事故により、一挙に浮かび上がってく
る様は、この作家の手腕の確かさでしょう。

一地方新聞社が全国、いや全世界に向かって“トクダネ”を発信
する可能性があった7日間。それが、まさに、登山家の興奮状態
が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態(=クライマーズ・
ハイ)に集約されたタイトルも見事です!

最初に見た映像がNHKのドラマ版だったこともあり、 どうしても
贔屓目に見てしまうのですが、 映画では望月彩子(従兄がバイ
ク事故死した遺族)、 末次勲(安西の登山仲間)を キャストから
除いたことにより、物語の決着が一挙に説得力を失ってしまった
ようで、残念に思いました…。

美男というより個性派揃い?アカデミー主演男優賞
フィリップ・シーモア・ホフマン     ジェイミー・フォックス           ショーン・ペン





主演女優賞に続いては、主演男優賞です。こちらも21
世紀(2000年)以降ですが、ご覧の通り!美男というよ
りは、演技派、個性派揃いですね~♪

【主演男優賞】
2000年 ラッセル・クロウ 『グラディエーター』
2001年 デンゼル・ワシントン 『トレーニング・デイ』
2002年 エイドリアン・ブロディ 『戦場のピアニスト』
2003年 ショーン・ペン 『ミスティック・リバー』
2004年 ジェイミー・フォックス 『Ray/レイ』
2005年 フィリップ・シーモア・ホフマン 『カポーティ』
2006年 フォレスト・ウィテカー 『ラストキング・オブ・スコットランド』
2007年 ダニエル・デイ=ルイス 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

2000年のラッセルは順当!2001年も『ビューティフル・
マインド』で2連覇確実の呼び声が高かったのですが、
暴力沙汰が原因で、デンゼルの栄冠となりました…^^;

2002年のエイドリアン・ブロディはダークホースでした
ねぇ! 2003年ショーン・ペン、2004年のジェイミー・フ
ォックスは大納得でした♪

2005・2006年は さらに個性派のフィリップとフォレスト
に脚光が当てられたのは喜ばしい限りです。 2007年
ダニエルの1989年の『マイ・レフト・フット』以来18年ぶ
りとなる受賞には驚きました!

ちなみに今年のノミネートは、
リチャード・ジェンキンス 『ザ・ビジター』
フランク・ランジェラ 『フロスト×ニクソン』
ショーン・ペン 『ミルク』
ブラッド・ピット 『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』
ミッキー・ローク 『レスラー』
の5人です。

みなさんの予想はいかがでしょうか…?





ラッセル・クロウ             エイドリアン・ブロディ          フォレスト・ウィテカー