2019年でヤフブロが終了ということで、引っ越してまいりました。
海堂 尊 『螺鈿迷宮』
海堂 尊 『螺鈿迷宮』 上・下 角川文庫 各500円





[ストーリー]
留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった東城大学の医学生・
天馬大吉は、ある日、幼なじみの記者・別宮葉子から碧翠院桜宮
病院への潜入捜査の依頼を受ける。そこは、老人介護センターと
しての桜宮病院と、ホスピスとして終末医療を司る碧翠院という二
つの顔を持つ不思議な施設。しかも、その経営には黒い噂が絶え
ないという…。 『このミス』 大賞受賞『チーム・バチスタの栄光』の
海堂尊が放つ最新メディカル・エンターテインメント。 白鳥の最強
の部下“氷姫”ついに登場!

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舞台は碧翠院桜宮病院、主人公も“ラッキー・ペガサス”こと医学
生天馬大吉と、どう見ても“バチスタ・シリーズ”とは無縁の設定の
ようですが、海堂尊の全ての舞台は、彼が作り上げた架空の地方
都市である桜宮市を中心に設定されており、「桜宮サーガ」とも言
える一種独特の世界観が構築されています。

また、一つの作品に別の作品からのキャラクターがクロスオーバ
ーして登場するのも魅力。この天馬大吉のパートナー・別宮葉子
も 『チーム・バチスタの栄光』に名前だけ登場してるし、物語の後
半には、もう一人の主役である厚生労働省の白鳥圭輔もキッチリ
仕事してます。

それに、この本の最大の特徴は、白鳥の最強の部下“氷姫”こと
姫宮の登場です!まあ、思っていたよりはキャラは強烈ではない
のですが、これはこれで楽しいもので~す♪

肝心の謎解き(=ミステリー)の部分は、前作 『ナイチンゲール』
で多少の消化不良(容疑者2人のうち、結果1人が犯人、もう1人
が犯行幇助役でした…)があった分、今度は謎解き部分は読ませ
てくれますが、若干ディテールに無理があったかも?

ただし、相変わらず、現代医療に欠かせないテーマ(今回は終末
医療)を直球で投げかける、海堂流のやり方が嫌いじゃない私は、
ほぼ満足のいく内容でした! 次回作は、いよいよ名作の呼び声
高い『ジェネラル・ルージュの凱旋』になります♪
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