2019年でヤフブロが終了ということで、引っ越してまいりました。
伊坂幸太郎 『砂漠』
伊坂幸太郎 『砂漠』 実業之日本社 980円




[ストーリー]
入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽
しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”
で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間
に過ぎゆく日々を送っていく―。著者最高傑作の呼び声高い青
春小説、待望の完全版。

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物事を鳥瞰(俯瞰)的に分析する北村、女好き(ナンパ・合コン
好き)で活動的な鳥井、何事にも熱く立ち向かう西嶋、学校一
の美人でクールな東堂、シャイで控えめな南の男女5人が大
学生活の4年間で得たもの、失ったもの…。

たまたまこの本を読む前に「魔王」「モダンタイムス」と読み進
んできたからか、鳥井が自動車事故(というよりほとんど犯罪
といっていい)で片腕を無くすシーンでは、ある種の “恐怖感”
が伴います。

伊坂作品では珍しい“青春ストーリー”ですが、春夏秋冬と4
章からなっているので、彼らの一年の物語かな?と思って途
中まで読んでいたら、 春は1年生、夏は2年生、秋は3年生、
冬は4年生と、四年間の物語でした。

『星の王子様』で有名なサン=テグジュぺリの言葉であったり、
“熱い男” 西嶋の言葉「砂漠に雪を降らせる!」など、何だか
読んでいて心がザワザワするような一冊でした^^ やはり、青
春時代は“近くて遠い”のかなぁ~!?
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「おくりびと」(2008年)

本木雅弘が遺体を清め棺に納める “納棺師”を真摯かつ繊
細に演じる感動のヒューマン・ドラマ。 ひょんなことから納棺
師となった主人公が、 特殊な仕事に戸惑いながらも次第に
その儀式に大きな意義を見出していく姿をユーモアを織り交
ぜ丁寧な筆致で描き出す。共演は広末涼子、山崎努。監督
は「木村家の人びと」「陰陽師」の滝田洋二郎。 脚本は売れ
っ子放送作家・小山薫堂が初挑戦した。

チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散を機
にチェロで食べていく道を諦め、妻を伴い、故郷の山形へ帰
ることに。 さっそく職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”
という求人広告を見て面接へと向かう。しかし旅行代理店だ
と思ったその会社の仕事は、“旅立ち” をお手伝いする “納
棺師”というものだった…。

本木雅弘である。 シブがき隊一の “色男” モックンは、その
後のジャニーズ SMAPのキムタク、TOKIOの長瀬、V6の
岡田くんなどに、俳優としては正直“後塵を拝していた感”が
あったが、大逆転である。 最終回の逆転満塁ホームランで
ある。何たって『アカデミー外国語映画賞』受賞なんだもん!
しかも、演じただけではなく、12年の歳月をかけて映画化に
漕ぎ着けたプロデューサー的役割も果たしている!

『納棺師』という職業を通じ、日本人の所作の美しさ、死者へ
の尊敬、 人生とは? 死とは? 生きるとは? 家族とは?
日本特有の様式美、死生観…。 美しい映画でした。 優しい
映画でした。逞しい映画でした。山崎務、吉行和子、笹野高
史、余貴美子、そして広末涼子。それぞれに心に響く演技で
した!日本映画界念願のオスカー受賞、美しい山形の風景
とともに心に沁み入りました。


「おくりびと」(2008年)
監督 滝田洋二郎
脚本 小山薫堂
原案 青木新門 『納棺夫日記』 (文春文庫)
製作 信国一朗
音楽 久石 譲
出演 本木雅弘 (小林大悟)
    広末涼子 (小林美香)
    余貴美子 (上村百合子)
    吉行和子 (山下ツヤ子)
    杉本哲太 (同級生・山下)
    峰岸 徹  (小林淑希)
    星野光代 (小林和子)
    笹野高史 (平田正吉)
    山崎 務  (佐々木生栄)

「ヒトラーの贋札」(2007年)

第二次世界大戦中、 ナチス・ドイツが英米経済の混乱を企図
して大量の贋札製造を行った“ベルンハルト作戦”の裏に秘め
られた感動の実話を、強制的に贋札作りに従事させられたユ
ダヤ系技術者の視点から描いた戦争サスペンス・ドラマ。実際
に作戦に関わったユダヤ人 アドルフ・ブルガーの自伝『ヒトラ
ーの贋札 悪魔の工房』をベースに、フィクションを織り交ぜス
リリングかつドラマティックに綴る。

第二次世界大戦の最中、ナチスはイギリスの経済を混乱に陥
れるため精巧な贋ポンド札の製造を計画する。この“ベルンハ
ルト作戦”のため、ザクセンハウゼン強制収容所には、世界的
贋作師サリー、印刷技師ブルガー、美校生のコーリャなどユダ
ヤ系の技術者たちが集められた。収容所内で完璧な贋ポンド
札作りに従事することになった彼らは、自らの延命と引き替え
にナチスに荷担するジレンマに葛藤と苦悩を深めていく…。

この作品は、第80回(2007年度)アカデミー外国語映画賞を
受賞しています。最近の外国語映画賞は外れが無いですよ!
この前の年が「善き人のためのソナタ」そして、この次の年が
「おくりびと」ですからねぇ~♪ その他にも、「ツォツィ」 「海を
飛ぶ夢」 「ノー・マンズ・ランド」 「オール・アバウト・マイ・マザ
ー」と、きら星のごとき名作ぞろい!

この映画も良いです! 冒頭のモンテ・カルロのカジノからの
回想シーン。贋札造り、逮捕、投獄、そして地獄の日々…90
分間の上映時間に、テンポよくストーリーが流れてゆきます。
戦前、獄中、戦後のコントラストも鮮やか、そしてソロヴィッチ
とブルガーそれぞれの“戦争(生存)”に賭ける執念も 見事に
描かれていました。さすがにオスカー作品だけあって、クオリ
ティが高いです。

さて、お次は「おくりびと」のレビューといきましょうかね?

「ヒトラーの贋札」(2007年)
監督 ステファン・ルツォヴィツキー
脚本 ステファン・ルツォヴィツキー
製作 ヨゼフ・アイヒホルツァー
原作 アドルフ・ブルガー 『ヒトラーの贋札 悪魔の工房』
出演 カール・マルコヴィックス  (サロモン・ソロヴィッチ)
    アウグスト・ディール    (アドルフ・ブルガー)
    デーフィト・シュトリーゾフ (フリードリヒ・ヘルツォーク親衛隊少佐)
    マリー・ボイマー       (アグライア)
    アウグスト・ツィルナー   (クリンガー医師)
    マルティン・ブラムバッハ  (ホルスト親衛隊小隊長)
    ドロレス・チャップリン    (カジノの令嬢)

「ハッピーフライト・サイドストーリー」
「ハッピーフライト」でちょっと触れたサイドストーリーを全5話
全て観ましたので、それもご紹介しましょう!



・サイドストーリー#1 「アイハブ・ユーハブ」
 監督:矢口史靖 出演:田辺誠一
 田辺誠一がふざけて、大事なパスポートを落としてしまうと、
 それが後に乗客になる正名僕蔵と藤本静の新婚夫婦の車
 の車輪の下に挟まって…。

・サイドストーリー#2 「パイナップル」
 監督:石井普一 出演:菅原大吉
 あのとんだキレ客のビジネスマン菅原大吉があこがれのC
 Aと、たまたま同じ方向に帰ることになり、気付いたらストー
 カーまがいの追跡を…。

・サイドストーリー#3 「細野が恋をした場合」
 監督:山本大輔 出演:佐伯新
 本編ではほとんど目立たなかった運航管理の佐伯新は大
 のサッカーファン。たまたま、もらったチケットであこがれの
 CAを誘おうと思ったのだが…。



・サイドストーリー#4 「歯医者発、しあわせ便」
 監督:松岡良樹 出演:平岩紙
 行きつけの歯医者に憧れていた平岩紙が、同期の結婚式
 での余興を頼まれると、実はそのお相手が同じ歯科医と聞
 いて…。

・サイドストーリー#5 「What’s your name ?」
 監督:山口晃二 出演:綾瀬はるか
 空港で困っている外人を(自称:英語が得意の)綾瀬が助
 けようとするのだが、貴重なスパイスを探しているという外
 人が実は…。

と、いずれもドタバタ劇で、時間も7~10分くらい。まあ、観
てもいいけど、別に観なくてもいいか?というくらいの出来か
な?#3と#4の話の内容が似ているのが、惜しい感じはし
ます。ここでも、田辺と綾瀬は全く出会わないのねぇ~^^;
Arakinさんから、コトブキヤセットをいただきました!
ブロ友というより、
スターウォーズ・ブログの第一人者Arakinskywalkerさん
より55,555Hit記念のプレゼントをいただきました!

コトブキヤの精巧なルークとヨーダのフィギュアです♪
特にヨーダ師匠はスイッチを入れると光り、
映画のセリフをしゃべるというスグレもの!

早速、
当家の貧弱なジオラマ達と記念撮影しました(^^)
ヨーダは透明クリアタイプなので、写真は分り難
いかな?木の切り株に座っているのが師匠です。

そして、私のコレクション棚にディスプレイすると、
こうなりましたぁ~!↓

ちなみに、
天井には奥さんのRUSS社テディベアー
コレクションが並んでいま~す♪

Arakinさん、
本当にありがとうございましたm(_ _)m

Arakinskywalkerさんのブログ
『スキスキ☆スターウォーズ(あとニャンコもね)』は
こちら→http://blogs.yahoo.co.jp/s_arakinskywalker
「ハッピーフライト」(2008年)

「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督
が航空業界の舞台裏を題材に描く群像ドラマ。飛行機1回の
フライトに携わる多種多様なスタッフそれぞれにスポットを当
て、空の安全を陰に日向に支える “空のプロフェッショナル”
たちが織りなす様々な笑いと感動のエピソードを、ANA全面
協力の下、リアルかつ臨場感いっぱいに描き出す。主演は田
辺誠一、綾瀬はるか。

機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博は、いよいよ乗客を
乗せた実機での最終訓練に挑もうとしていた。そんな彼が乗
りこむ飛行機は、ホノルル行き1980便。 一方、同じ便にはこ
れが国際線デビューとなる新人キャビン・アテンダント、斎藤
悦子の姿も。そんな中、空港カウンターではグランド・スタッフ
の木村菜採が乗客のクレーム対応に追われていた…。

メインのストーリーは、コーパイロット(副操縦士)の田辺誠一
とキャプテン(機長)時任三郎による機長昇格OJTのコックピ
ットでのやりとり。CA(キャビン・アテンダント=昔のスッチー
ね!)の綾瀬はるかの初国際線フライトでのドタバタ劇。グラ
ンド・スタッフ(地上係員)田畑智子の奮闘劇の3本の柱で構
成されています。

それに、血気盛んな若い整備士とベテラン整備士の軋轢、こ
れまたパソコンの使い手の女性ディスパッチャー(運航管理
者)とベテラン・ディレクターのオペレーション・コントロールが
サイド・ストーリーとして絡んできます。その他にも、管制塔、
バードパトロール(空砲で鳥を追っ払う人)、乗客、飛行機オ
タク、など空港を取りまく人全てが描かれています^^

全体的には、これだけのキャスト(この他にもベンガル、柄本
明、小日向文世、笹野高史、竹中直人など多数)を上手くま
とめたなぁ!というのが印象ですが、「ウォーターボーイズ」
「スウィングガールズ」に比べてしまうと、 何かもの足りない
気もしないこともないかな?

ただ、最後にグランド・スタッフの田畑智子に幸せが訪れそう
なエンディングは○でしたね♪ もの足りないと感じられた部
分は5話ある15分バージョンのサイドストーリーに期待した
いなと思っています^^ さあ、これから観てみようっと!


「ハッピーフライト」(2008年)
監督 矢口史靖
脚本 矢口史靖
製作 亀山千広
音楽 フランク・シナトラ 『カム・フライ・ウィズ・ミー』
出演 田辺誠一  (鈴木和博)
    時任三郎  (原田典嘉)
    綾瀬はるか (斎藤悦子)
    寺島しのぶ (山崎麗子)
    吹石一恵  (田中真里)
    田畑智子  (木村菜採)
    平岩 紙  (吉田美樹)
    田山涼成  (森田亮二)
    森岡 龍  (中村弘樹)
    田中哲司  (小泉賢吾)
    肘井美佳  (中島詩織)
    岸部一徳  (高橋昌治)

横山秀夫 『第三の時効』
横山秀夫 『第三の時効』 集英社文庫 660円




[ストーリー]
殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙
に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か?刑事たち
の生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全
六篇の連作短篇集。本格ミステリにして、警察小説の最高峰と
の呼び声も高い本作を貫くのは、硬質なエレガンス。圧倒的な
破壊力で、あぶり出されるのは、男たちの矜持だ―。 大人気、
F県警強行犯シリーズ第一弾。

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このF県警強行犯シリーズ(第二弾はあるのかな?)もまた、登
場人物が魅力的です。刑事部長の尾関、捜査一課長の田畑、
そして、F県警強行犯最強の3トップ、“笑わない青鬼”こと朽木・
第一班長、“公安崩れの冷血”こと楠見・第二班長、“天性の捜
査感を持つ男”村瀬・第三班長。さらにこの3班には、それぞれ
に個性的な部下がいるこのF県警捜査一課強行犯係は、横山
作品の中でもピカイチの個性と輝きを放っています!

さらに、収録された六編には、それぞれに“アリバイ崩し”(沈黙
のアリバイ)、“時効の壁”(第三の時効)、“取調べ”(囚人のジ
レンマ)、“密室トリック”(密室の抜け穴)、“間接正犯”(ペルソ
ナの微笑)、“目撃者”(モノクロームの反転)と、ミステリーの主
要素がきっちり押さえられている巧みな構成です^^ ストーリー
テラーとしての横山さんの卓越した技量が感じられますね~!

全編を通して、F県警強行犯グループが1班・2班・3班が交代
交代に登場し、相互に干渉しあうので、ある種“長編小説”の要
素もあり、本来の“短編”と、まさに『一粒で二度美味しい』お得
感があります。さらに、それぞれの短編のエンディング・シーン
は、横山作品中でもこれが1番の切れ味の鋭さです! お勧め
の一冊ですよ♪
「チーム・バチスタの栄光 SPECIAL ~新たな迷宮への招待~」

300万部を超えるベストセラー(単行本、文庫本累計)で、2006
年 第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した「チーム・
バチスタの栄光」の連続ドラマの続編。内容はほとんどが、連ド
ラの総集編だが、10月放送予定の「ナイチンゲールの沈黙」の
予告編も兼ねた作りとなっている。

世間を震撼させた医療スキャンダル“バチスタ事件”から3カ月
が経ったある日、事件の真相究明に関わった心療内科医の田
口公平は、厚生労働省から突然の呼び出しを受ける。 要請を
受け、事件のあらましを語る田口。 だがその裏には、田口とと
もに事件を調査した厚労省の官僚・白鳥圭輔を失脚させようと
する省内の不穏な動きがあった…。

前回までのドラマ版“バチスタ”は観ていなかったので、この総
集編は助かりました^^; 田口=伊藤淳史、白鳥=仲村トオルね
…。でも、映画版の竹内&阿部コンビで慣れてしまっているの
で、相当違和感がありますねぇ~! 当初、田口公平が女とい
う映画キャスティングも、「正直、どうなの?」と思ってましたが、
慣れてしまえば、こっちの方が、何か変?

それに、伊藤淳史の “真っ直ぐ前向き、熱くて、すぐ泣く” 設定
も『田口』とはほど遠いな!昼行灯なんだけど、高階病院長に
も時には対等に立ち向かい、自分のやり方を通していく という
田口のキャラが、巧く表せてないよねぇ~? 白鳥も、阿部ちゃ
んじゃなくては、もう納得できない体に…^^;

しかし、10月に単発で『ナイチンゲールの沈黙』がドラマ化され
るのは良いニュース!映画では飛ばされたストーリーがどん
なドラマになるのかが楽しみです♪ どうも、浜田小夜の役は、
山田優になるらしい。やっぱり、ちょっとイメージ違うかもな~!

「チーム・バチスタの栄光 SPECIAL ~新たな迷宮への招待~」(2009年9月15日)
脚本 後藤法子 
演出 星野和成
原作 海堂 尊 『チーム・バチスタの栄光』 (宝島社)
音楽 青山テルマ 『守りたいもの』
出演 伊藤淳史 (田口公平)
    仲村トオル(白鳥圭輔)
    鈴木砂羽 (一瀬ミドリ)
    要 潤   (赤城誠一郎)
    小林涼子 (田中チホ)
    片桐千里 (田中ミエ)
    遠藤憲一 (西園寺正也)
    伊原剛志 (桐生恭一)
    宮川大輔 (鳴海 涼)
    城田 優  (氷室貢一郎)
    鶴見辰吾 (垣谷雄次)

原作はこちら → http://blogs.yahoo.co.jp/unno1/27927044.html
映画はこちら → http://blogs.yahoo.co.jp/unno1/27562107.html
「スキャナー・ダークリー」(2006年)

SF作家フィリップ・K・ディックの『暗闇のスキャナー』を、実際
の俳優を撮影した映像をデジタル画像処理によってアニメー
ション化する“ロトスコープ”という技法によって制作した意欲
作。 ドラッグがはびこる近未来のアメリカを舞台に、おとり捜
査中にドラッグに溺れ、自分を見失っていく捜査官を中心に、
ドラッグに侵されていく人々を描く。

近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる強力なドラッ
グが蔓延していた。 覆面麻薬捜査官のボブ・アークターは、
物質Dの供給源を探るため、自らジャンキーとなりドラッグの
世界へと深く潜入していくが、何者かに密告され、自らを監視
するハメになってしまう。 そして、ボブの中で捜査官とジャン
キーという2つの人格が分裂を始め、次第に自らのアイデン
ティティを見失っていく…。

画期的な“ロトスコープ”という手法なんだけど、何故実写で
撮らなかったのか?不思議でなりませんねぇ~!キアヌを
はじめ、ロバート・ダウニー、ウィノナ・ライダーなどせっかく
魅力あるキャストをそろえたのに、かえって良さがロトスコー
プによって消されてしまったような^^; もったいない気がする
のは、私だけでしょうか…?

原作者のフィリップ・K・ディックは、ちょっと思い出すだけで
も、「ブレードランナー」「トータル・リコール」「マイノリティ・リ
ポート」「ペイチェック」と超有名なSF作家! ただし、後半の
作品群は難解なことでも知られていて「暗闇のスキャナー」
もその部類かも? 他の映画化作品もマニア向けには評判
が高かったりするのでやっぱり実写の方が良かったかな^^;


「スキャナー・ダークリー」(2006年)
監督 リチャード・リンクレイター
脚本 リチャード・リンクレイター
原作 フィリップ・K・ディック 『暗闇のスキャナー』
製作 スティーヴン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニー他
出演 キアヌ・リーヴス    (フレッド/ボブ・アークター)
    ロバート・ダウニーJr.(ジム・バリス)
    ウィノナ・ライダー    (ドナ・ホーソーン)
    ウディ・ハレルソン   (アーニー・ラックマン)
    ロリー・コクレーン   (チャールズ・フレック)

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(2008年)

「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の世界的クリエイター
押井守が手掛けた長編アニメーション。原作は、ベストセラー
作家・森博嗣による同名人気シリーズ。 平和を実感させるた
めの見世物として “戦争” が行われている世界を舞台に、思
春期の姿のまま戦闘機のパイロットとして永遠に生き続ける
ことを定められた“キルドレ”と呼ばれる者たちの運命を叙情
的世界観で綴る。

現代に似たもう一つの世界。平和を享受する人々は“ショー
としての戦争”を求め、それがビジネスとして成り立つ時代と
なっていた。そんな中、戦争請負会社のロストック社に所属
する戦闘機パイロット、カンナミ・ユーイチはとあるヨーロッパ
の前線基地に配属される。 そしてユーイチは、ミステリアス
な女性司令官クサナギ・スイトに惹かれていくのだが…。

昨年のヴェネチア国際映画祭に出品された押井守監督4年
ぶりの作品。この人の作品は、難解なんだけど、時代の3歩
先を行っているような(ウォシャウスキー兄弟の「MATRIX」
が、彼の1995年作品「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
を参考にしていることは、あまりにも有名)感覚があり、個人
的には宮崎駿作品よりは好きだな~♪

そして、今回は、彼のお得意な“無機質”な世界観から、若手
脚本家・伊藤ちひろを起用することにより、本来不得手であ
ろう“恋愛”もストーリーにフィーチャーされている。また、声
優も菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、栗山千明など主要キャ
ストに本業ではない俳優たちを揃えている。

残念ながらヴェネチアでは、主要賞には輝けなかったけど、
エンドロール後の特別映像には、全員(とはいえ、相当の人
数がエンドロール中に退席してしまっていた…)が立ち上が
り、数分間にわたって拍手が鳴り止まなかったそうです。

「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(2008年)
監督 押井 守
演出 西久保利彦
原作 森 博嗣 『スカイ・クロラ』 『ナ・バ・テア』 (中央公論新社)
脚本 伊藤ちひろ
監修 行定 勲
音楽 絢香 『今夜も星に抱かれて…』
出演 菊地凛子 (草薙水素)
    加瀬 亮  (函南優一)
    谷原章介 (土岐野尚文)
    山口 愛  (草薙瑞季)
    平川大輔 (湯河原亜伊豆)
    竹若琢磨 (篠田虚雪)
    安藤麻吹 (フーコ)
    兵藤まこ  (クスミ)
    竹中直人 (マスター)
    榊原良子 (笹倉永久)
    栗山千明 (三ツ矢碧)